【2025年最新版】省力化投資補助金(一般型)第15回公募が開始|概要・補助内容・注意点を徹底解説

投稿日:

はじめに|「人が足りない」企業ほど検討すべき補助金

人手不足が慢性化する中小企業にとって、

  • 採用ができない
  • 教育が追いつかない
  • 現場が回らない

という悩みは、もはや一時的な問題ではありません。

こうした背景の中でスタートしたのが
**省力化投資補助金(一般型)**です。

そして今回、第15回公募が開始されました。

本記事では、

  • 制度の概要
  • 対象となる投資内容
  • 申請時・採択後の注意点
  • 「落ちやすい事業計画」の特徴

を、公募要領・事業計画書作成ガイドをもとに、実務目線で解説します。


省力化投資補助金(一般型)とは?

制度の目的

省力化投資補助金(一般型)は、

人手不足に悩む中小企業が
IoT・ロボット・専用設備などを導入し
省力化 → 生産性向上 → 付加価値向上 → 賃上げ
につなげること

を目的とした補助金です 中小企業省力化投資補助事業(一般型) 公募要領 (第5回公募) 。

単なる「設備補助」ではなく、
**経営改善と賃上げまで含めた“経営型補助金”**である点が最大の特徴です。


一般型とカタログ注文型の違い

省力化投資補助金には大きく分けて2種類あります。

区分一般型カタログ注文型
設備内容自社専用・カスタマイズ設備国が認めた標準設備
事業計画詳細な計画が必要比較的簡易
審査厳格(革新性・独自性重視)簡易
向いている企業業務が複雑・独自工程あり定型業務が中心

**第15回公募は「一般型」**です。

つまり、

  • 「うちの業務は特殊だから既製品では合わない」
  • 「複数設備を組み合わせて省力化したい」

といった企業向けの制度です 中小企業省力化投資補助事業(一般型) 公募要領 (第5回公募) 。


補助対象となる事業・設備の考え方

補助対象の基本

対象となるのは、

  • 人手不足解消に直結する
  • 自社業務に合わせた
  • 専用性・独自性のある設備投資

です。

たとえば、

  • 業務フローに合わせて設計された自動化装置
  • 複数の汎用設備を組み合わせた省力化ライン
  • IoT・システム連携による業務削減

などが想定されます。

「市販品をそのまま買うだけ」では
一般型では評価されにくい点に注意が必要です。


事業計画書で必ず問われる5つの視点

事業計画書作成ガイドでは、審査の視点が明確に示されています 事業計画書作成の参考ガイド_中小企業省力化投資補助事業(一…。

① 現状の業務とボトルネック

  • どこに人手が取られているのか
  • なぜそこが問題なのか

が具体的に説明できているか。

② 省力化投資の内容

  • なぜその設備が必要なのか
  • なぜ自社専用なのか

が論理的につながっているか。

③ 省力化効果(定量)

  • 作業時間〇%削減
  • 人員〇人分の余力創出

など、数字で説明できているか

④ 創出された余力の使い道

ここが非常に重要です。

省力化で空いた人材・時間を
何に再配分し、どう付加価値を生むのか

まで説明できない計画は、評価が下がります。

⑤ 賃上げ・生産性向上への道筋

  • 付加価値額の増加
  • 労働生産性年平均4%以上

といった数値要件を満たす根拠が示されているかが問われます 事業計画書作成の参考ガイド_中小企業省力化投資補助事業(一…。


第15回公募で特に注意すべきポイント

① 「採択=満額交付」ではない

採択後に行う交付申請・審査で、

  • 補助対象外経費の除外
  • 金額減額

が起こるケースは珍しくありません 中小企業省力化投資補助事業(一般型) 公募要領 (第5回公募) 。

② 実績報告・現地調査がある

  • 導入設備
  • 証憑書類

が確認できない場合、その分は補助対象外になります。

③ 事業計画は「自社作成」が原則

  • 丸投げ
  • 不透明な成功報酬

明確にNGとされています。

支援を受ける場合も、
支援者名・報酬額の記載は必須です 中小企業省力化投資補助事業(一般型) 公募要領 (第5回公募) 。


「通りやすい計画」と「落ちやすい計画」の違い

落ちやすい計画の特徴

  • 設備の説明が中心
  • 省力化後の活用が曖昧
  • 数字の根拠が弱い

評価されやすい計画の特徴

  • 業務フロー全体を俯瞰している
  • 省力化 → 再配置 → 付加価値創出が一貫
  • 経営戦略として筋が通っている

**「補助金をもらうための計画」ではなく
「補助金を使った経営改善計画」**になっているかが分かれ目になります。


まとめ|第15回公募は「経営力」が問われる

省力化投資補助金(一般型)第15回公募は、

  • 人手不足に悩む企業
  • 業務改革を本気で進めたい企業

にとって非常に有効な制度です。

一方で、

  • 設備ありき
  • 省力化だけで終わる

計画では、採択は難しくなっています。

経営課題 → 省力化 → 付加価値 → 賃上げ

この一本のストーリーを描けるかどうか。
それが、第15回公募の最大のポイントです。


次のアクションとしておすすめ

  • 自社の業務棚卸し
  • ボトルネック整理
  • 「省力化後、何に人を使うのか」の言語化

を、早めに進めておくことを強くおすすめします。

Copyright© 株式会社RAD , 2025 All Rights Reserved.