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しかし経営者が本当に警戒すべきなのは「金利」です
「銀行がお金を貸してくれるなら安心。」
そう考える経営者も多いかもしれません。
しかし今回、東京商工リサーチが発表した調査を見ると、実際には全く違う景色が見えてきます。
中小企業向け貸出残高は初めて400兆円を突破しました。
一見すると景気の良いニュースです。
ですが、その裏では銀行の貸し方が大きく変わり始めています。
これから重要になるのは
借りられるかではなく、借りたお金で利益を生み出せるか。
そこを詳しく解説します。
結論
今回の調査から読み取れる重要ポイントは5つです。
・中小企業向け貸出は過去最高の405兆円
・銀行は金利上昇で貸出収益が改善
・採算重視の融資へ変化
・借入金利は今後さらに上昇する可能性
・利益を生まない借入は経営リスクになる
調査概要
東京商工リサーチが2026年8月27日に公表した「国内銀行103行 中小企業等・地方公共団体向け貸出金残高調査」によると、2026年3月期の総貸出金は601兆4,033億円となり、初めて600兆円を突破しました。
そのうち中小企業等向け貸出は405兆2,113億円で、前年比5.3%増となり、こちらも初めて400兆円を突破しています。出典:東京商工リサーチ「国内銀行103行『中小企業等・地方公共団体向け貸出金残高』調査」
注目ポイント①
初めて400兆円突破
中小企業等向け貸出
405兆2,113億円
前年比5.3%増
15年連続増加
注目ポイント②
大手銀行の伸びが突出
大手銀行
前年比7.4%増
地方銀行
4.1%増
第二地銀
3.1%増
大手銀行が積極的に貸出を伸ばしています。出典:東京商工リサーチ
注目ポイント③
銀行は「貸せば利益が出る」時代に戻った
日銀はマイナス金利解除後、
段階的に政策金利を引き上げ、
2026年6月には約1%まで上昇しました。
その結果、
貸出金利も上昇。
銀行は貸出残高の増加がそのまま収益につながる環境へ変化しています。出典:東京商工リサーチ
中小企業への影響
ここが最も重要です。
借入残高が増えても、
利益が増えなければ意味がありません。
例えば
・人件費
・物価高
・原材料高
・金利上昇
これらが重なると、
営業利益より支払利息の増加スピードが速くなる企業が出てきます。
銀行も変わる
東京商工リサーチは
採算重視の貸出へ変化
と分析しています。
つまり、
これまでより
・利益
・返済能力
・将来性
を厳しく見られる可能性があります。出典:東京商工リサーチ
経営者が確認すべき5項目
①固定金利・変動金利割合
②年間支払利息
③金利1%上昇時の利益影響
④借入で利益が生まれているか
⑤価格転嫁できているか
まとめ
今回のニュースは
「銀行がお金を貸してくれる」
というニュースではありません。
本当のポイントは
銀行は利益が取れる融資へ変わり、中小企業も利益を生む経営へ転換しなければならない
ということです。
借入は悪ではありません。
しかし
利益を生まない借入は、
これまで以上に経営を圧迫する時代へ入っています。
出典
- 東京商工リサーチ「国内銀行103行『中小企業等・地方公共団体向け貸出金残高』調査」(2026年8月27日)