Contents
2026年7月29日、中小企業庁より採択結果発表
- 小規模事業者持続化補助金<一般型・通常枠>第19回公募
- 小規模事業者持続化補助金<創業型>第3回公募
の採択結果が公表されました。
今回も多くの事業者が挑戦しましたが、残念ながら採択に至らなかった方も非常に多くいらっしゃいます。
しかし、私は今回の結果を見て、
「数字以上に厳しく感じた事業者が多かった一方で、次回公募は十分狙える」
と考えています。
今回は採択結果を分析するとともに、12月締切予定の
- 一般型・通常枠 第20回公募
- 創業型 第4回公募
についても詳しく解説します。
まずは今回の採択結果
一般型(通常枠)第19回
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 申請件数 | 16,576件 |
| 採択件数 | 7,819件 |
| 採択率 | 約47.2% |
採択率は約47%。
約2社に1社が採択される結果となりました。
創業型 第3回
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 申請件数 | 1,919件 |
| 採択件数 | 791件 |
| 採択率 | 約41.2% |
創業型は一般型よりもさらに厳しく、
約10社中4社しか採択されませんでした。
数字以上に厳しかった理由
採択率だけを見ると、
「半分近く採択されている」
ようにも見えます。
しかし実際には、
今年は
- インフレ
- 人件費高騰
- 原材料価格高騰
の影響から、
過去以上に補助金への期待が高まっていました。
そのため、
「今回は通ると思っていた」
という事業者の不採択が非常に多かった印象があります。
実際、私のところにも
「ここまで厳しいとは思わなかった」
というご相談が数多く寄せられています。
ただし悲観する必要はありません
ここで重要なのは、
持続化補助金は、ものづくり補助金などと比較すると依然として採択率が高い補助金
であるということです。
例えば、
- ものづくり補助金
- 新事業進出補助金
では採択率30%前後になることも珍しくありません。
それに対し持続化補助金は
40〜50%前後
で推移しています。
つまり、
採択される可能性は十分高い補助金
なのです。
不採択だった方へ
私は、不採択だったからといって、
「事業内容が悪かった」
とは考えていません。
多くの場合、
採択される事業と採択されない事業の差は
"計画書の作り方"
にあります。
例えば、
- 経営課題が曖昧
- 販路開拓とのつながりが弱い
- 数値根拠が不足
- 補助事業終了後の成長ストーリーが見えない
こうした部分が減点につながるケースが非常に多くあります。公募要領でも、自社の経営を見つめ直して策定した経営計画に基づく販路開拓等であることが重視され、第三者任せの計画や実態と乖離した内容は評価されません。
逆に言えば、
改善できれば十分採択が狙えます。
次回公募は12月締切
すでに次回の公募要領も公開されています。
一般型・通常枠 第20回
- 公募要領公開:2026年5月27日
- 申請受付開始:2026年11月5日
- 申請締切:2026年12月15日17時
- 様式4受付締切:2026年12月4日
創業型 第4回
- 公募要領公開:2026年5月27日
- 申請受付開始:2026年11月5日
- 申請締切:2026年12月15日17時
- 様式4受付締切:2026年12月4日
補助額・補助率
一般型
補助率
- 原則2/3
- 賃金引上げ特例(赤字事業者)は3/4
補助上限
通常枠:50万円
さらに
- インボイス特例:+50万円
- 賃金引上げ特例:+150万円
両方満たすと
最大250万円
まで補助を受けられます。
創業型
補助率
2/3
補助上限
200万円
インボイス特例対象なら
最大250万円
となります。
補助対象経費
一般型・創業型とも対象経費はほぼ共通です。
- 機械装置等費
- 広報費
- ウェブサイト関連費
- 展示会等出展費
- 旅費
- 新商品開発費
- 借料
- 委託・外注費
ホームページ制作やウェブ広告は条件付きで対象となりますが、ウェブサイト関連費のみで申請することはできないなどのルールがあり、計画全体との整合性が必要です。よくある質問でも細かな取扱いが整理されています。
審査で重視されるポイント
公募要領から見ても、採択されるためには次のポイントが重要です。
①経営課題が明確か
なぜ売上が伸びないのか。
なぜ今回の投資が必要なのか。
ここが最重要です。
②販路開拓につながるか
単なる設備更新ではなく、
売上につながる投資
であることが求められます。
③実現可能性
- 本当に実施できるか
- スケジュールは妥当か
- 実績はあるか
が見られます。
④費用対効果
補助金を使うことで
- 売上
- 利益
- 顧客数
がどう変化するか。
ここを数字で説明できることが重要です。
⑤地域経済への貢献
地域性や地域課題への対応も評価対象になります。公募要領では販路開拓の具体性や事業の実現可能性など複数の観点から総合的に審査されます。
加点を必ず確認しましょう
採択率を高めるためには、
加点制度の活用が非常に重要です。
一般型では、
- 賃金引上げ
- インボイス
- 後継者支援
- その他公募要領で定める加点
などがあります。対象となる加点を漏れなく確認することで、採択可能性を高められます。
私からのコメント
今回採択された皆さま、本当におめでとうございます。
一方で、不採択だった皆さまは、落ち込む必要はありません。
持続化補助金は、
「一度不採択だから次も通らない」
という補助金ではありません。
実際に、事業計画を見直し、
- 経営課題
- 市場分析
- 数値計画
- 販路開拓ストーリー
をブラッシュアップすることで、
次回採択されるケースを私は何度も見てきました。
次回の締切は12月15日です。
まだ約4か月あります。
今から準備を始めれば、
十分に採択を狙える時間があります。
まとめ
今回の採択率は、
- 一般型:約47.2%
- 創業型:約41.2%
と決して簡単ではありませんでした。
しかし、それでも他の大型補助金と比べれば採択率は高く、十分に挑戦する価値があります。
不採択だった方は、単に再申請するのではなく、今回の計画を客観的に見直し、審査員に伝わる事業計画へ磨き上げることが重要です。
12月締切の第20回一般型・第4回創業型は、今から準備を始めれば十分間に合います。
補助金は「書けば採択される制度」ではありませんが、「正しい方向で準備を重ねれば採択の可能性を高められる制度」です。
次回公募を目指す皆さまは、ぜひ早めの準備を始めてください。